Practical Survival Guide/ja

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Practical Survival Guide/ja

Template:VersionNotice/ja 長期の自給自足生活を確立するための、マルドローを例にした実践サバイバルガイド。基本操作やクラフトの方法といった基礎を身に着けたプレイヤーが読むことを想定している。
実際に下記に沿ってプレイしてみてもいいし、自分好みの場所に拠点を築くための参考にしてもいい。
翻訳版サバイバルガイドと多少齟齬する部分もあるが、こちらの方が新しいゲームバージョンに対応した内容になっている。
なお、本作のキモである長期生存のための必要物資や行動を具体的に解説しているため、手探りの攻略を楽しみたいプレイヤーは閲覧注意。

ゲームモードはビギナー・サンドボックス・サバイバルを問わないが、チュートリアルとして実践してみるならビギナーが無難。サバイバルでは、大量のゾンビに施錠率の高い扉と窓、さらに発生率の高い侵入アラームがプレイヤーを阻み、慣れたプレイヤーでも生存にはかなり運が絡む。

キャラクタービルド

  • 職業:大工
  • 特性:幸運、格闘家、賢者、健康的、軽便、強靭、近眼、遅読家、難聴、胃弱、血液恐怖症、大食い、病気がち、がぶ飲み、薄い皮膚、遅い回復

スタート時に大工仕事レベルが4あり、材料さえ揃えれば重要設備の雨樽が作れる。ベッドや階段を作れるレベルにも手が届きやすい。
同時に実戦に堪えるレベルの戦闘力も確保しているため、探索の障害になるゾンビの排除も問題ない。

拠点(セーフハウス)にする場所

マルドロー市街地北東部にあるThe large warehouseを拠点にする。場所は http://pzmap.crash-override.net/#0.43577734189468853,0.20010075028834606,64
この物件の長所は以下の通り。

  • 2階建てである
現状の仕様では、ゾンビはプレイヤーが中にいるかどうかに関わらず、扉と窓を発見すると破壊しようとする。そのため、扉や窓をどれだけバリケードで固めたところで、1階は安全な居住空間にはならない。
2階から上も、ゾンビが移動できる階段が残っている限りはいずれ侵入されてしまうが、階段はスレッジハンマーで撤去でき、プレイヤーにはゾンビが使えないシートロープという移動手段がある。つまり2階建て以上の物件であれば、いずれは破られるバリケードを補修し続けずとも、プレイヤーだけが出入りできる安全な空間を確保できる。
  • 屋上付きである
屋上は屋外扱いであり、雨の影響を受ける。雨はプレイヤーには悪影響を与えるが、農作物にはプレイヤーに代わって水をやってくれる。完全立てこもり生活をする場合、住居内に畑を作ることになるが、屋根の下に作ると定期的に水をやる必要があり、これが案外面倒。屋上であれば、水やりを忘れて作物を枯らす心配もほぼなくなり、雨樽を設置するスペースも充分。
また、安心して焚火ができる(上に屋根がない場所なら火災にならない)ため、雨水の煮沸にも都合がいい。おまけ程度だが野鳥用の罠が使えるという利点もある。
  • 倉庫である
1階の木箱から、住居タイプの建物では手に入りにくい工具や建築物資の類を入手できる可能性が高い。運が良ければ、到着後すぐに環境整備に取りかかれる。1階には水飲み場とトイレがあり、当座の水も確保されている。
もし道具が揃わなければ、北の日帰り可能な場所に、同じく有望な物資調達先であるMcCoy logging co.の倉庫がある。McCoy logging co.にはゾンビがまばらで、通りを挟んだ西側には大工仕事を鍛えるのに便利な丸太集積所もある。
  • 郊外である
市街地の端に位置しており、手頃な林がすぐそばにあるため、何かと必要になる木板の調達(伐採)に便利。北や東へ少し行けばゾンビも減り、落ち着いて伐採ができる。
  • 広さが適度である
居住空間が広すぎると、外部から隔離したその空間の中にゾンビが湧くことがある。ゲームに慣れ、渡り廊下を作って複数の住居を繋げたりしていると、隣の家の2階に湧いたゾンビが渡ってきて噛まれるといったこともあり得る。プレイヤーの視界内に突然湧くことはないので、居住空間が目の届く広さであることは重要。
この物件の場合、1階と2階との階段、2階と屋上との階段の両方を撤去しておけば、2階から上で寝ている間にゾンビに噛まれる恐れは確実になくなる。

必要な物資

自給自足拠点を建設するための、必須または手に入れておきたいアイテム
用途ごとに列記しているため、重複するものがある。

  • 缶詰、缶切り、菓子類等の保存食
食料は、最終的にはジャガイモ栽培に頼ることになるが、栽培ローテーションが確立するまでの繋ぎおよび不作に備えて、各種缶詰や菓子類、ジュース類といった腐敗しない食料を集めておく。缶切りも忘れずに。
  • ペットボトル、調理鍋
水は水道が止まってもしばらくは残り水が使えるが、最終的には雨樽で集めた水を煮沸して飲むことになる。水を持ち歩くためのペットボトルと、水を煮沸・貯蔵しておくための調理鍋が必要。調理鍋は作物の水やりと、もちろん調理にも使える。重量1.0と比較的重いので、拠点ができてから集めてもいい。
ペットボトルは、特性「がぶ飲み」を付けていても、2本も持ち歩いていれば普段の外出には足りる。
  • バット、釘バット、フライパン、消火斧
武器。現状では消火斧が最高の武器だが、伐採道具を兼ねているので、手持ちの本数は意識しておきたい。必要以上の戦闘を避けることも重要。
フライパンはスタート直後の護身用。台所でよく見つかる。ゾンビ1体なら問題なくしばき倒せるが、リーチが短いためあくまでバットか斧が見つかるまでの間に合わせに。
  • 大型ハイキングバッグ
バッグは容量の大きいものに順次取り換えてゆき、最終的に大型ハイキングバッグ3つ(背中用、メイン用、サブ用)を用意しておくといい。メインとサブにバッグを持つと武器は持てないが、木板を大量に運ぶ場合などに少し楽になる。
  • 金槌、釘、木板
さまざまな設備・道具を作るために必要。釘はどれだけあっても困らないが、木板は重いため、あまり溜め込むと保管場所に困ることもある。
  • シートロープ、金槌、釘
拠点からの出入りに必要。シートロープは階層分の数が必要(2階に付けるなら2つ)。窓に付けるか、大工仕事で建てられる木フェンスまたは窓枠に付ける。木フェンスの方が必要資材は少ない。
シートロープはシーツまたは衣類から作れる。倒したゾンビの衣服を剥いで作るのが手早い。
  • スレッジハンマー
階段の撤去に使う。階段だけでなく家具や壁、床(2階以上の床に限る)も撤去でき、自分好みの拠点を作るにも必須。なお現状では、壁や柱をどれだけ撤去しても、建物が倒壊したりすることはない。
武器にもなるが、非常に重く使い勝手が悪いので、使わないときは道具箱へ。
  • 消火斧、ノコギリ
木板調達用。斧で木を伐採し、ノコギリで丸太を木板に加工する。
消火斧は前述のとおり最強武器でもあるので、採集で作れる石の斧で代用してもいい。ただし採集は疲労が早く溜まり、石の斧は耐久力に難がある。
  • 種子袋(ジャガイモ)、園芸用スコップ、スコップ、土嚢、調理鍋
耕作用。このガイドでは屋上に畑を作るので、土を取るための土嚢とスコップが必要。
調理鍋は水やり用。じょうろ等の専用アイテムもあるが、持ち物を少なくしたければ、多用途の調理鍋があればいい。
なお水やりは、雨の降る屋上に耕作地を作るので、ほぼ初回だけでいい。
  • ゴミ袋、木板、釘、金槌(雨樽素材)
雨樽を1つ作るのに、ゴミ袋4、木板4、釘4、金槌が必要。3つも設置できれば、水道停止後も水には困らないだろう。
  • キャンプファイヤキット
焚火用。木箱から完成品のキャンプファイヤキットが見付かれば面倒はないが、自作する場合は木板3、布切れorシーツor書物or雑誌or新聞1が必要。
  • マッチ、ライター、衣類、布切れ、書物、雑誌、新聞、木板
焚火の点火材と燃料。木板を燃料にするのは少々もったいない。ゾンビの衣服を剥いで5つも放り込めば、スープが煮えるぐらいの時間は火が持つ。
  • ベータ遮断薬
パニック沈静薬。ゾンビとの戦闘中にパニックが悪化してきたら飲む。1つ2つ携帯しておくとよい。医院や病院のほか、倒したゾンビからもたまに見付かる。
  • 書籍(上級者の大工仕事and熟練者の大工仕事and匠の大工仕事)
階段やベッドを作りたくなったときのための経験値ブースト本。
このガイドのキャラクターは大工仕事レベルが4なので、初心者用と中級者用の書籍はいらない。特性「遅読」の影響もあって読むには長時間かかるが、読まずに実技だけで稼ぐとさらに時間がかかる。
  • 布切れ、消毒用アルコール、ウイスキー、ピンセット、そえ木(布きれ1、木板or木の枝or丈夫な棒1)
基本的な治療用。割れたガラスによる出血、ゾンビの攻撃による出血、うっかり転落による骨折を想定している。治療の方法やレアケースの火傷については応急処置を参照。
止血用の布切れは死体の衣服から作れるため、持ち歩く必要は薄い。そえ木はその場で作れるとは限らないため、完成品を1つ用意しておくといいだろう。
なお、消毒は「病気」を誘発する「創傷感染」には効果があるが、ゾンビ化を防ぐ効果はない(「創傷感染」はゾンビ菌の感染を意味しない)。ゾンビから傷を負った時点で、手当ての有無や早い遅いに関わらず死ぬ恐れがあり、逆にそれ以外の傷で死ぬことはそうないため、治療用具を大量に備蓄してもあまり意味はない。

進行ガイド

スタート~当座の物資集め

ゲームが始まったら、まずは窓から家の周囲を確認。現在の仕様では、始まった時点でゾンビに囲まれていることがある。この段階では抵抗もままならないので、ゾンビが向かってくるようなら速やかに屋外へ。窓や戸口に張り付かれてしまうと、最悪の場合、家から出られずに終わるようなこともあり得る。
余裕がありそうならカーテンを閉めて物色。長居はしないので、全ての窓に目隠しをする必要はない。当座必要になる水入りペットボトルと食料、バットかフライパン、バッグ類、ゴミ袋を探す。生鮮食品を食べられるのは今のうちなので、満腹するまで食べて食事効果を付けてもいい。保存食は取っておこう。台所漁りでは調理鍋も見つかるかも知れないが、やや重いので後回しでもいい。
外へ出たら、ゾンビの動きに注意しながら何軒か漁る。雨樽のためにまとまった数が必要になるゴミ袋は、住宅前のゴミバケツや飲食店の周りにある大型のゴミ箱からも見つかりやすい。
荷物が重くなってきたら、The large warehouseへ向かう。日没と疲れで視界が悪化してきたら眠ってもいいが、もし街中で眠るのであれば、必ず扉のある2階の部屋で眠ること。1階では偶然ゾンビが窓や扉を破って侵入してくることも多い。特に窓はすぐ破られ、現在の仕様ではカーテンを閉めていようと全く安心できない。

The large warehouse到着~安全確保

まずは周囲のゾンビを排除する。数が多すぎるようなら接近して釣り、東へ誘導して置いてくるといい。このあとシートロープが必要になるので、倒したゾンビの衣服を剥いで、とりあえず2本作っておこう。
中へ入ったら、まずはスレッジハンマーと木板2、金槌と釘、ついでに消火斧も探す。もし道具が揃わなければ、McCoy logging co.へ行けばたいてい何とかなる。
道具が揃ったら2階へ上がり、元からある金属フェンスを1か所撤去して、そこに木フェンスを作る。木フェンスからシートロープを垂らしたら、1階からの階段をスレッジハンマーで撤去(コマンドは「破壊する」)。これで2階から上の安全が確保される。
木板がまだあるようなら、転落防止のため階段のあった場所も木フェンスで塞いでおくといい。

自給体制の準備

安全な寝場所ができたので、1階の木箱から雨樽と耕作地を作るための物資を集める。木板などの重い物資を運ぶため、すぐに使わない持ち物はどこかに収納しておこう。この手順で集める物資は以下。

  • ゴミ袋4、木板4、釘4、金槌
雨樽の材料。雨樽1つにつき上記の材料が必要。ゴミ袋が足りなければ、保存食調達も兼ねて住宅や飲食店を漁ろう。
  • ノコギリ、消火斧
木板調達用。McCoy logging co.の丸太を加工するならノコギリだけで木板が作れる。消火斧を武器として温存しておくためにもお勧め。
  • 園芸用スコップ、スコップ、土嚢(土)、種子袋(ジャガイモ)
耕作地作成用。

ゴミ袋以外は木箱から見つかりやすいが、木板は足りないことが多いだろう。McCoy logging co.では、木板の元になる丸太のほかに工具や建築物資類が手に入りやすいので、行って損はない。不足物資だけでなく、消火斧の予備が手に入る可能性も高い。
土嚢は空っぽでも砂入りでも構わない。スコップがあれば、草地などから土を取って「土嚢(土)」にできる。砂入りなら先に中の砂を撒いて「土嚢(空っぽ)」にする必要がある。
行動中に空腹になったら、食料を1/4ずつ食べる。この時点ではまだ水道が生きているだろうから、水の補給も問題ない。

雨樽設置~ジャガイモの植え付け

屋上に雨樽を設置する。最終的にはいくつあってもいいが、3つも設置できればまず充分。水道が生きている間は雨樽の水を使う必要もないので、ぼちぼちと増やせばいい。 また、今のうちにキャンプファイヤーキットを探すか作るかして、雨水の煮沸も一度試しておくといい。焚火は必ず屋上(上に屋根のない場所)に設置すること。なお、農作物にやる水を煮沸する必要はない。
続いて土嚢の土を撒き、園芸用スコップで掘る。掘った場所が耕作地になり、種を植えられるようになる。植える種は収穫物が長持ちするジャガイモ(腐敗が始まるまで14日。植え付けから収穫まではおよそ28日)。
一度に大量に植えても収穫を消費しきれなくなるため、日を空けて植えていく。一度に耕作地3~4つずつ(冬季は収穫量が減るようなので多めでもよい)、7日おきに植えるぐらいで、将来の食糧には困らなくなるだろう。調理鍋などを使って、最初の水をやることも忘れずに。最大の100まで水をやって問題ない。
めでたく実ったら、「種子が結実」してから収穫する。ジャガイモと種子を収穫できる時期の前に、ジャガイモしか収穫できない時期があり、種子を回収できないと探索での調達が必要になる。

アクセスの改善とさらなる安全確保

水と食料の自給準備ができたら、次は住環境を改善しよう。
出入りしやすくするため、屋上の外壁を撤去して木フェンスを設置し、地上へのシートロープを垂らす。四方に付けておけば、ゾンビに追われて帰ってきても楽に逃げ込める。
続いて、居住空間にゾンビが紛れ込む可能性をできる限り摘んでしまう。屋上の床のどこか(2階の金網部分の上)をスレッジハンマーで撤去し、木フェンスを設置して2階へシートロープを垂らしたら、2階と屋上との階段も撤去する。これで万一2階にゾンビが湧いても、睡眠中に上がってきて噛まれることはなくなる。
さらに、1階もできるだけ静かな環境にしておきたければ、スレッジハンマーで扉と窓をすべて撤去して、木の壁で埋めてしまうといい。すでに破壊されているものもあるかも知れないが、ゾンビはプレイヤーの存在とは無関係に扉や窓を破壊しようとする。木の壁も攻撃されれば破壊されてしまうが、ゾンビが屋内のプレイヤーを感知していない限り攻撃対象にはならず、建物の周りにゾンビが群がることも少なくなる。

よりよい生活を目指す

以上で基礎的な拠点建設作業は終了。ここからは、物資の備蓄に励みながら殺風景な屋上を改装するのもよし、このガイドでは触れていない料理やわな猟に励むもよし、釣りができるウェストポイントへ移住して新生活を始めるもよし、すべてはプレイヤー次第。大工仕事を鍛えて、ベッドや丸型雨樽の製作を目指すのもいい。現状ではまだ生活シミュレーターとしても荒削りだが、今後のアップデートに期待しつつ、創意工夫で終末世界を生き抜こう。
なお、大工仕事で階段を作れるようになると、乗り越えられない高いフェンスに囲まれた土地や、シャッターの閉まったコンテナの中(スレッジハンマーで天井を撤去する)にも入れるようになり、一味違った拠点を作れる。階段の上の床を拡張してから階段を撤去すれば、重力を無視した空中拠点も作ることも可能。